木村佳乃&伊勢谷友介の映画「ブラインドネス」を今更見て…
どうやら2008年の映画らしいのですが、深夜に放送していたので見てみました
内容は、突然目が見えなくなるという病気(?)が蔓延して、どうなる?という、ただそれだけのもの…
主演はジュリアン・ムーア。そして日本からなぜか木村佳乃&伊勢谷友介が出演。しかも伊勢谷友介にいたっては、一番最初に失明する役どころ
この映画、個人的にさっぱり面白くなかった!!
なんだかもう中途半端というかなんというか…でも、世間の批評を読んでみると大絶賛されていた!!存在感のある演技がどうのこうのとか、体当たりの演技がどうのこうの、とか、監督がいい、とか、崩壊していく人間がよく描かれている、とか…
いきなり目が見えなくなった人々が、政府によって無理やり病院に隔離されてしまう
その中で、夫を心配して目が見えるのに見えないフリして一緒に病院についていくのがジュリアン・ムーア
病院の中は、もう秩序も何もなくて(看護師も誰もいなくて、目が見えない人たちに「自分たちで何とかしろ!」と放置したから)ぐちゃぐちゃ。結局、唯一目が見えるジュリアン・ムーアがみんなのお世話係
ジュリアン・ムーアは確かに凄みがありました。ほぼすっぴんで、さえない服装のその姿は大女優のオーラを見事に消し去り、普通の眼科医の妻に徹していた
一方で、木村佳乃&伊勢谷友介はいつまでもこざっぱりとしていてパニック感も薄く微妙…(木村佳乃は「相棒」のちょっとくせのある政治家役が素敵♪)
ラストはいきなり目が治る
そして、今まで見えていたジュリアン・ムーアが見えなくなる(と思う)
なぜ個人的に微妙だったのかというと、あまりにもありえない設定にもかかわらず、人間を描こうとしているせいか、矛盾を全く解決しないまま話がすすんでいくから
個々の人間関係が希薄にしか描かれていなかったのに、あたかもそこに「愛」があるかのような、描かれ方も不思議
そして、「アウトブレイク」的な要素を持ちながら、誰も何も解決しようとしない
目が見えなくなる伝染病の原因も不明
人間を描いた映画なのだったら、これ目が見えなくなる必要あった?目が見えないという設定が逆に人間をうそ臭く感じさせたと思うのだけど…
高い評価の作品を理解できないわたしでした…