ADSLからキャリア回線への切り替え
ある日の出来事です。
お客様がいらっしゃる山間部では光回線が通っておらず、現在はADSLを利用されてました。
今後、ADSLの利用ができなくなるのでクラウドSIMテクノロジーを利用したモバイル通信サービスに変更するとのご連絡をいただきました。
このサービスは通信する場所に応じて最適なキャリア回線へ自動接続し日本国内どこでも快適にインターネットをご利用できる機器のようです。
キャリア回線を利用してパソコンで業務をする時代が来ていることに感動しました。
回線を変更するにあたり、いくつか問題が発生しました。すぐに出動です。
1.インターネットに接続できない
2.オンプレミスのファイルサーバに接続できない
3.Wifiで接続できない
現地ではひとつずつ解決しました。
1.インターネットに接続できない
回線を変更するには初めに機器の設置が必要になります。
窓際がキャリア回線を拾いやすいらしく機器の場所は窓際に決まりました。
キャリア回線機器のWANにLANケーブルを挿し16ポートのHUBの1番に接続しました。
これによりキャリア回線機器とHUB間は開通しました。
次に各クライアントPCのLANケーブルと16ポートHUBを接続するのですが、
現在ご利用中のHUB(8ポート)にLANケーブルがつながっていたのでこちらを16ポートHUBに全て挿し換えました。
その後、クライアントPCのイーサネットのipv4を確認し、IPアドレスを自動的に取得するにチェックが入っていることを確認しました。
これによりインターネットは無事接続できました。
2.オンプレミスのファイルサーバに接続できない
キャリア回線機器に変更したことによりIPアドレスの第3オクテットが変わりクライアントPCから接続できなくなりました。
ファイルサーバのIPアドレスの第3オクテットをキャリア回線機器と同様のIPに変更し
クライアントPCのhostsのIPアドレスを書き換えネットワークドライブの割当で設定し、無事ファイルサーバと接続できました。
3.Wifiで接続できない
Wifiで接続する際にパスワードを求められました。
キャリア回線機器本体にネットワークパスワードが記載されており
パスワードを入力することによりWifiで接続できました。
無事、キャリア回線機器での運用に切り替わりお客様も私も笑顔でした。
追伸
※機器を変更するとIPアドレスの変更が必要になるので注意が必要です。
※半導体不足の影響で様々な機器が品薄になっています。
※LANケーブルの長さの確認が必要です。
※キーボードとモニター、マウスをお客様にお借りしました。
※延長コードにささっていた使用してないコンセントを抜きスッキリしました。