世にも奇妙な物語
ついに来てしまいました!
自分には無縁と思っていたコンドロイチン&グルコサミンを購入する時が…
先週より、どうも左手に負荷をかけると痛みが走っていたのですが、突き指かなんかかと思い放置していたところ、週末あたりには痛くて何ももてなくなてしまいました
痛みは親指のつけねあたりから感じるので、腱鞘炎か何かかと、病院へ
けれども、適当に、近所の行った事もない、評判もわからない病院に行ってしまったことが大きな間違いのもとでした…
それはまさに、人間には、第六感というか、「なんだか嫌な感じ」を本能的にかぎわける能力があるものだと痛感した出来事でした…
——————————-テレビ「本当にあった怖い話」ちっくなナレーションを想像しながらお読みください——————————-
病院の看板が出ている駐車場に車を乗り入れたその時、一種の違和感を感じました
そこは、「外科」という、ちゃんとした看板は出ているものの、なんだか民家の庭のような駐車場だったのです
けれども、早く診療をすませてしまいたかったわたしは、車を停めると、病院のドアに手をかけました
(「キィー」という効果音)
中に入るとそこは、昔ながらの診療所のようなたたずまい。まるでどこかの島の診療所…ハイテク機器なんて絶対なさそうなそんな木造のつくり
「ここは外科ですよね?」
と、奇妙な質問を思わずしてしまったわたしに、年配の看護士がぶっきらぼうに答える
「外科ですよ」
初めて来たことと、症状を簡単に告げ、待合室に向かうと、順番を待つ年配の女性や、老人、といった外科にありがちな風景が目にとびこんできて少し安心しました
病院に 足を踏み入れた時に感じた「違和感」は気のせいだったに違いない、ここは、ありがちな外科だ…
しばらくして、看護士が手に何かプリントした紙を5枚くらい持ってきました
コピーにコピーを重ねたらしく、文字はつぶれて見えない状態の紙を差し出し、彼女は言いました
「これに息をかけて」
はい?
確かに彼女は、その明らかにただのコピー用紙と思われるその紙に息を吹きかけろと言うのです
「嫌です」
という勇気もなく、息をふきかけましたが、「ここにいてはいけない」「何かが違う」そんな警告が自分の中で何度も発せられました
そのすぐ後、名前を呼ばれ、診察室に入ると、そこに待っていたのは、
明らかに年をとりすぎて手をふるわせている老人。いえ、先生(?)
その「先生」はわたしを見るなりまず、
「靴下をぬぎなさい」
と
痛いのは手なのですが?
不審そうにしているわたしに、彼は
「靴下なんか履いていたら、大地にしっかりと足がつかない。「気」のめぐりが悪くなる」といい放ったのです!
しまった!
もう、何度も何度も心の中で警告音が響いていたのに…「近所の病院に行ってさっさと診察を終わらせたい」そんな怠慢な気持ちが、その内から発する警告を無視してきた自分へのこれは罰?
しかし、足を踏み入れてしまったのだから仕方がない。もうこれは言うことをおとなしく聞いて、さっさとこの場を去るしかない
言われるがまま靴下をぬぐと、今度は
「他の病院ではない、画期的な治療をしてあげるから」
と、ますますあやしいことを言い出しました
そして、痛みのある手は全くの無視で、全ては「気」の中心である首が原因だから。と言い出す…
そして、大きく「陰」「陽」と書かれた、わたしには理解不能な紙をを出してきて、左指をまず、「陽」の文字の上に置くよう指示し、右手は人差し指と親指で輪を作らされる
その輪を、その先生らしき老人が、頼りなく開こうとし、
「ほら開かない」
と
???
次に、左指を「陰」の文字の上に置き、また右手で輪を作るようにし、今度は力強くその指の輪を開き、
「ほら開く」
と
???最初のと二回目のでは明らかに輪を開こうとする力違いましたが?
しかし、その先生と言う老人は、
「最初指が開かなかったのは、「陽」の「気」の力があったからで、指を「陰」の文字の上におくと、「陰」の「気」が強くなって、輪がひらいたんですよ」
と、わたしの頭では理解できないことを言い出しました…そして、
「首のレントゲンをとろう」
と言い出す(この時点でも痛みのある左手は無視)
もう早く帰りたい一心で、レントゲン室へ
そこでもしんじられないことの数々…首のレントゲンをうまくとれず(「うまくとれてない」というやり直しの指示が何度も聞こえた)、何度も放射線を浴びるはめに…
しばらくして、出来たレントゲンの写真を見て、本当に先生なのか疑問の残るその老人が
「ほら、やっぱり首だ」
と
でも素人なので、そのレントゲン写真の良い悪いはさっぱりわからない
診察結果は、
「首からくる「気」の乱れが手の先に現れ、それにより痛みが生じている」
というもの…
そして衝撃の処方!
「葛根湯処方しておくから」
痛いのは手なんですが???
あからさまに不信感をあらわにしたせいなのか、彼はいきなり引き出しから葛根湯を取り出すと、紙の上の「陽」の文字の上に置き、またもや指で輪を作るように指示
もうこの場から逃げたい一心で言われたとおりにすると、指の輪を開くつもりもないような力で、輪を開くような素振りをして、
「ほら、葛根湯の「陽」の力で「陰」を封じたから開かない」
と、満足げに笑みを浮かべたのです
そして、
「肩に電気をかけて帰るように」
と…
痛いのは手なんですが?
…最後まで手にはふれなかった…
これは本当にあった話です…
もちろんその後、すぐに、家から遠いけどちゃんとした外科に行きました
その外科では、手の痛い部分を確認後、レントゲンをとり、通常の手の骨とわたしの手の骨とを比べて見れるようにした上で、診断してくれました
CM関節症…最悪(←この話はまた後日)
あの、蜃気楼の向こう側で経験した診察は、現実のことだったのでしょうか?
けれども、あの病院に、今も通っている患者さんが確かにいます
現代科学でははかりしれない力がこの世にあって、「もう治らない」といわれた、わたしのCM関節症は、葛根湯の服用で治るのでしょうか?
わたしは現実的なので、葛根湯では治らないと思います!!!!!
壷も羽毛布団も買いません
かわりにコンドロイチン&グルコサミンを買いました