Windowsで複数の .gz を一括で解凍できない?WSL+Ubuntuで解決した話 – GOWEBブログ

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Windowsで複数の .gz を一括で解凍できない?WSL+Ubuntuで解決した話

作成日:2026年02月02日

Windows で Linux サーバー由来のファイル(.gz 形式)を扱うと、思った以上に手間取ることがあります。

サーバーから取得したログは、日付ごとにlog_〇〇.gz のようなファイルが大量に並ぶ形式です。

正直なところ、「解凍するだけだろう」と軽く考えていました。

補足しておくと、.gz ファイルは 1つだけであれば、Windows でもダブルクリックして中身を確認できる場合があります。
そのため最初は、「あれ?意外と普通に見られるな」と感じました。
しかし、今回のように .gz ファイルが日付ごとに複数存在するケースになると、状況は一気に変わります。

Windows 11 の標準機能では、.gz ファイルを まとめて一括解凍するための分かりやすい GUI 操作が用意されていません。
ZIP ファイルのように右クリックして「すべて展開」といった操作はできず、PowerShell の tar コマンドを試しても挙動が分かりづらく、なかなか思いどおりにいきませんでした。
つまり問題は、「.gz が解凍できるかどうか」ではなく、「複数の .gz を一括で扱えるかどうか」にありました。

フリーの解凍ソフトを使う手もありましたが、7-Zip の脆弱性の話題もあり、業務用途としては少し気になります。
Windows だけで何とかしようとすればするほど、かえって遠回りになっている感覚が強くなっていきました。

そこでたどり着いたのが Windows Subsystem for Linux(WSL)Ubuntu です。

WSLとは?

WSL(Windows Subsystem for Linux)は、Windows 上で Linux をそのまま動かせる Microsoft 公式の仕組みです。

仮想マシンを用意する必要はなく、Windows の中に Linux 環境が自然に組み込まれるようなイメージです。
WSL 上で Ubuntu を起動すると、Linux サーバーとほぼ同じ感覚でコマンドを使えるようになります。

WSL+Ubuntu のインストール手順

WSL のインストールは、思っていたよりもずっと簡単でした。
次のコマンドを実行しただけです。

wsl –install

これだけで WSL の有効化が始まり、途中で再起動を求められたので、指示どおり Windows を再起動しました。

ただし、この時点ではLinux ディストリビューション(Ubuntu)がまだ入っていませんでした。
WSL を起動しようとすると、「インストールされているディストリビューションがありません」という表示が出たため、あとから Ubuntu を明示的にインストールしました。

wsl –install -d Ubuntu

このコマンドを実行すると Ubuntu のダウンロードとセットアップが始まり、完了後に再起動することで、Ubuntu を起動できるようになりました。

環境によっては wsl –install だけで Ubuntu まで自動的に入る場合もありますが、 あとから Ubuntu を指定してインストールする形になりました。

初回起動時には、Ubuntu 側のユーザー名とパスワードを設定します。
パスワードは入力しても画面に表示されませんが、これは正常な挙動です。

.gz ログが一瞬で解凍できた

Ubuntu が起動したら、Windows 側にあるログファイルのフォルダへ移動します。

cd /mnt/c/Users/ユーザー名/Desktop/フォルダ名

ここでの凡例は次のとおりです。

  • ユーザー名:Windows にログインしているユーザー名
  • フォルダ名:.gz ファイルを置いている任意のフォルダ

その状態で、次のコマンドを実行しました。

gunzip *.gz

これだけで、.gz ファイルがすべて一瞬で解凍されました。
エラーもなく、余計なオプションも不要です。

解凍されたファイルは、そのまま Windows のエクスプローラーからも確認できます。
WSL の中だけで完結せず、Windows とファイルを共有できる点も非常に便利でした。

WSLで最初につまずいたポイント:cdの書き方

WSL を使い始めて、最初に戸惑ったのが cd コマンドでのフォルダ移動です。
Windows と同じ感覚でパスを書くと、エラーになります。

Windows では次のように書くパスも、

C:\Users\ユーザー名\Desktop\フォルダ名

WSL(Ubuntu)では使えません。
WSL では Windows の C: ドライブが /mnt/c として扱われ、区切り文字も \ ではなく / を使うためです。

正しい書き方は次のとおりです。

cd /mnt/c/Users/ユーザー名/Desktop/フォルダ名

最初は違和感がありますが、

C:\ → /mnt/c

\ → /

と置き換えるだけだと覚えると、混乱せずに使えるようになります。

なぜWSLを使うのが正解だったのか

今回の経験を通して感じたのは、Linux 由来のファイルを、無理に Windows 流で処理しようとしない方がよい
ということです。

.gz や .tar.gz、サーバーログといったものは、Linux の世界ではごく当たり前の存在です。
WSL を使えば、その「当たり前」を Windows 上でもそのまま再現できます。

また、フリーソフトに頼らず、Microsoft 公式機能だけで完結できる点も、業務用途では大きな安心材料になります。

まとめ

Windows で複数の .gz を一括で扱えるかどうかに悩んでいる場合、遠回りせず、最初から WSL+Ubuntu を使うのが一番きれいで確実な解決策でした。

一度きりの作業であれば解凍ツールでも対応できますが、今後もサーバーやログに関わるのであれば、WSL は確実に役立ちます。

Linux で作られたものは、Linux として扱う。
今回たどり着いた答えは、とてもシンプルでした。

 

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