パトリシア・コーンウェルの新刊「変死体」
毎年この季節になると発売されている気がする、パトリシア・コーンウェルの新刊
今年は「変死体」です
前回の「核心」でかなり痛い目を見てしまったにもかかわらず、「もしかしたら」と期待してまた購入してしまいました
(それほどシリーズ初版@ベントンが死んだふりをするまでは面白かったのです…)
いつのまにか軍に研修に行っていたケイ(ショートカットになっていた)のもとに、おなじみのマリーノ&ルーシーがやってくる
どうやら、「変死体」が見つかったらしい
亡くなったその時は突然死と思われたその青年の死体は、次の日大量の出血をしていることが発見される
もしかしたらモルグで生きたまま冷蔵され死に至ったかもしれない。そして、青年のヘッドバンド(?)から、盗聴用カメラが見つかり、軍が過去使用しようとしていたロボットが青年の部屋にあることが確認され…
そんな感じの上巻
全く解剖も謎解きもナシ
まだ上巻しか読んでいないのだけれど、なんだろう?
これは猟奇殺人モノでもなく、変死体モノでもなく、権力争いモノ???
昔々、真相解明の為につっぱしっていたケイはやっぱりどこかにいってしまい、弱くて、権力争いに翻弄されるだけの主人公になってしまった感じがしてしまう
こういういざこざ(管轄がらみの事件のりあい)の中で、がんばっているんです!というのが訴えたかった???
…
最近、どうしてもジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム シリーズにひかれてしまうのは、権力も組織も無視して、ひたすら犯人をおいつめていくために尽力する姿が好きだからだと思う
犯人との頭脳戦による攻防が面白い
これはシリーズかかさず見ている「相棒」にも匹敵するかもしれない
パトリシア・コーンウェルのスカーペッタ シリーズはどこからかこの要素が薄くなってしまった気がして残念
でもまだ上巻しか読んでいないから、下巻に期待…したい…