UPS(無停電電源装置)導入のおススメ!
UPS(無停電電源装置)はご利用になられていますか?
台風や寒冷前線が通過する際、雷雨の発生による電圧の急激な変動や電力供給の中断は、PCやサーバー、ルーターなどの電子機器に深刻なダメージを与える可能性があります。
UPSを導入していると、このような電力トラブルから機器を保護し、データの損失やハードウェアの故障を防ぐ重要な役割を果たしてくれます。
瞬電・停電がもたらすリスク
1. データの損傷と損失
瞬電や停電が発生すると、PCは突然シャットダウンされます。これにより、作業中のファイルが保存されずに消えたり、最悪の場合、OSやアプリケーションのシステムファイルが破損し、起動不能になることもあります。特に、データ書き込み中に電源が切れると、HDDやSSDの物理的な損傷にもつながりかねません。
2. ハードウェアの故障
雷によるサージ(急激な過電圧)や瞬電は、PCの電源ユニットやマザーボード、ルーターの回路に大きな負荷をかけます。これにより、部品が焼損したり、寿命が著しく短くなったりするリスクがあります。高価な機器が故障すると、修理費用や買い替え費用が発生し、経済的な負担も大きくなります。
3. 通信の中断
インターネット通信が中断されると、オンラインでの作業やコミュニケーションが途絶えます。ルーターやモデムの電源が切れると、数分から数十分の再起動時間が必要となり、オンライン会議やゲームなど、リアルタイムでの活動に支障をきたします。
UPS(無停電電源装置)とは
UPSは、バッテリーを内蔵した電源装置で、商用電源のトラブル時に機器へ電力を供給し続けることができます。これにより、PCやサーバー、ルーターなどが突然シャットダウンするのを防ぎます。
UPSの主な機能
- 停電時の電力供給: 停電が発生すると、内蔵バッテリーから電力を供給し、PCを安全にシャットダウンするための時間を稼ぎます。
- 瞬電・電圧変動の吸収: 一時的な電圧低下(瞬電)や過電圧を検知し、機器に安定した電力を供給します。これにより、機器への負荷を軽減します。
- サージ保護: 雷サージなどの急激な過電圧から機器を保護する機能も備えています。
UPSの選び方
UPSを選ぶ際には、主に以下の3つのポイントを考慮する必要があります。
- 容量(ワット数): 接続したい機器の合計消費電力を確認し、それ以上の容量を持つUPSを選びます。PCやモニター、ルーターなど、接続したいすべての機器のワット数を合計して計算します。容量が不足すると、停電時に十分な時間、電力を供給できません。
- 給電方式: 主に「常時商用給電方式」と「ラインインタラクティブ方式」があります。
- 常時商用給電方式: 価格は手頃ですが、停電時にバッテリー給電に切り替わる際にわずかな時間(数ミリ秒)のタイムラグが生じることがあります。
- ラインインタラクティブ方式: より安定した電圧を供給し、停電時の切り替えもスムーズです。PCやサーバーなど、精密機器の保護に適しています。
- バッテリーの持続時間: 停電時にどのくらいの時間、機器を動かし続けたいかを考慮します。安全にシャットダウンするだけの数分間で良いのか、作業を続けるための数十分間が必要なのかによって、必要な容量と価格が変わります。
UPSの利用例
個人利用の場合
自宅のPCやNAS(ネットワーク接続ストレージ)、ルーターなど、重要な機器をUPSに接続します。これにより、雷雨や台風による停電時でも、作業中のデータを保存し、安全にPCをシャットダウンできます。オンラインゲームやストリーミング視聴中に停電が起きても、通信が途絶えることなく、ストレスなく利用を続けられます。
ビジネス利用の場合
小規模オフィスやSOHOでは、サーバーやPC、通信機器をUPSに接続することで、停電による業務の中断やデータの損失を防ぎます。特にサーバーは常時稼働していますので、突然の電源断は深刻な障害につながるため、UPSは必須の設備と言えます。顧客データや会計データなど、企業の重要な情報を守るためにも、UPSの導入は不可欠です。
UPSは私たちの大切なデータを守り、機器の寿命を延ばすための保険のような存在です。
特に雷雨や台風が多い日本では、瞬電や停電のリスクが高まります。高価なPCや大切なデータを守るために、この機会にUPSの導入を検討してみてはいかがでしょうか。