モニターはスタンバイ時(橙点灯)でも電気代がかかる?iiyamaの公式データで検証!
PCをシャットダウンした後、ふとモニターを見るとオレンジ色に光る小さなランプ。「これ、電源を切り忘れたのかな?」「電気代がもったいないかも……」と、気になったことはありませんか?
今回は、iiyama(イイヤマ)のモニターを例に、オレンジ色に光る「スタンバイ状態」の正体と、実際にどれくらいの電気代がかかっているのかを、メーカーの公式データ及び電力会社の情報をもとに解き明かしていきます。
結論:オレンジ点灯でも電気代はかかっている
まず結論からお伝えすると、モニターがオレンジ色に点灯しているとき、電気代は発生しています。
これは「スタンバイモード(省電力モード)」と呼ばれる状態で、PCからの映像信号が止まったことを検知し、モニターが「仮眠」に入っているイメージです。次にPCの電源を入れた際、瞬時に画面を表示できるよう、内部の回路がいつでも動ける状態で待機しているため、わずかに電力を消費しているのです。
【検証】1ヶ月放置しても、うまい棒1本分?
では、実際にどれくらいの電気代がかかっているのでしょうか。 iiyamaの主要モデル(ProLiteシリーズなど)の公式スペックを確認すると、スタンバイ時の消費電力は「0.5W以下」と定められています。
これを、例えば仕事終わりの17:30から翌朝9:00までの15時間30分、毎日スタンバイ状態で放置したと仮定して計算してみましょう。
- 1日あたりの電気代:約0.24円
- 1ヶ月(30日)の合計:約7.5円(▼計算式)
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STEP 1:1晩でどれくらい電気を使う?
まずは、モニターを放置する「時間」をかけ合わせます。
0.5W(iiyama公式の待機電力) × 15.5時間(17:30〜翌9:00) = 7.75Wh
STEP 2:料金を計算できる単位(kWh)に直す
電気代の単価は「1,000Wh(1kWh)」あたりの金額なので、1,000で割ります。
7.75Wh ÷ 1,000 = 0.00775kWh
STEP 3:広島(中国電力)の料金をかける
ここで、中国電力の基本単価(第1段階料金:32.75円)をかけます。
0.00775kWh × 32.75円 = 約0.25円(1晩あたり)
STEP 4:1ヶ月(30日)分に換算する
0.25円 × 30日 = 約7.5円
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驚くことに、毎日欠かさず放置し続けても、1ヶ月の電気代は10円にも満たないのです。「チリも積もれば」とは言いますが、家計を圧迫するような金額ではないことが分かります。
意外な事実:電源ボタンをOFFにしても「0」にはならない
ここで「じゃあ、前面の電源ボタンを押してランプを完全に消せば、電気代は0円になるの?」という疑問が湧きますよね。
しかし、ここが電子機器の面白い(そして少し厄介な)ところです。iiyamaの公式マニュアルを深掘りすると、電源ボタンをオフにした「消灯状態」でも、実は0.3W〜0.5W程度の電力を消費していると記載されています。
実はモニター前面のボタンは、電気の流れを物理的に断ち切る「遮断器」ではなく、基板に「休止」を命令するスイッチに過ぎません。ボタンをオフにしても、コンセントが刺さっている限り、わずかな電気が流れ続けているのです。
つまり、オレンジ色のままにするか、ボタンでオフにするかの差は、1ヶ月でわずか数円程度。手間の割に、節約効果はほとんど変わらないのが現実です。
結局、どうするのが正解?
「1円でも安くしたい!」という場合は、電源タップのスイッチを切るか、コンセントを抜くしかありません。しかし、利便性と節約のバランスを考えるなら、「オレンジ点灯のまま放置」で全く問題ありません。
現代のモニターは、私たちが思う以上に賢く、放っておいても十分に低い電力で待機してくれています。
もし、さらに本気で節電を考えたいのであれば、待機電力を気にするよりも、使用中の消費電力を抑えるiiyama独自の「Ecoモード」をオンにする方が、よっぽど効率的に電気代をカットできますよ。
次からは、オレンジ色のランプを見かけても「今日も賢く休んでるな」と、安心してそのままにしておきましょう!
参考情報
本記事は、以下のiiyamaの取扱説明書、中国電力の公式情報を参考にしています。




